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岐阜県中学生のお母さん、高認制度を知っていますか。

昔は大検制度と言いました、今は高認制度(高等学校卒業程度認定試験)と名前を変えています。
1951年に発足した大検(大学入学資格検定)は親の経済的な理由などで高校に進学できなかった人が多かったためで、
大検合格者には、(1)大学入学資格を与える。(2)高校卒業者と同等であることを認定する。
と、主要な目的が2つありましたが、「大検」という名前から受けるイメージは「大学に行くための試験」のように取られていました。

しかし「大学入学資格を与える」目的だけが広く知れ渡り、「高校卒業者と同等であることを認定する」の目的については、ほとんど知られていませんでした。
そんな中大検制度発足から数十年がたち、不登校問題、高校中退者急増、大検を受ける人達や大検を受ける動機も徐々に変化してきました。

2005年、「高校卒業者と同等であることを認定する」目的についても社会に広く知ってもらうために、名称を「大学入学資格検定」から「高等学校卒業程度認定試験」に変更しました。
文部科学省が、世の中や企業等に「合格者は高校卒業者と同等である」ことを、積極的に認知活動することになりました。
高卒認定試験の受験資格は、満16歳以上であれば、全日制・定時制・通信制の高校に在学中であっても、また、何かの事情で中学校卒業の資格を持っていない人でも受験できます。

◎高卒認定試験合格によって広がる主な選択肢として考えられること。
1:大学に進学できる。
2:短期大学に進学できる。
3:高卒が条件である専門学校に進学できる。
4:公務員はじめ、受験資格が高卒である国家試験等を受験できる。
5:就職時に、高卒以上が募集条件の会社へ応募できる(採用企業の条件はあります)。

※自分の将来を見つめて高認試験を受けるかどうか検討してみましょう。
世の中には、中学校卒業や高校中退で、充実した幸せな人生を送っている人達もたくさんいます。
自分はこのままでいいや、どうせ勉強嫌いだし、と考えているならば、ちょっと考えてみてください。

だからと言って、すべての人に高卒資格が必要というわけではありません。 
「同級生に○年も遅れて、今さら高卒資格をとっても、同級生には追いつけないし、何の役にも立たないよ」と思っている人もいるでしょう。
高校卒業だけは同級生には追いつけないかもしれません。

それでは、あなたの場合、今さら高卒資格をとっても、本当に役に立たないのでしょうか?
そこで、他者と比較するのをちょっとやめて、あなた自身について、下の2つの場合を考えてみてください。

1「このまま中学校卒業や高校中退のままでいたとして、あなたの5年後、10年後はどのようになっていますか?」
2「あなたが高卒認定試験に合格して、上で説明したような選択肢が増えその先にある条件に挑戦した場合、あなたの5年後、10年後にはどのような可能性が広がっていますか?」
1と2で考えた自分の未来像に、ほとんど差がなかった場合は、いまさら勉強して高卒認定試験を受ける必要はないと思います。
でも、もし、1の場合に明るい将来を描けなかったり、1と比べて2の方が明るい将来を描けた場合は、少し努力して、高卒認定試験合格をめざす価値があると思います。


 

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