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岐阜県中学生のお母さん、高認試験合格と高校卒業の違い

高認試験合格と高校卒業の違い
文部科学省の高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)・受験案内には、「合格者は、大学・短大・専門学校の入学資格が与えられるだけでなく、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます。」
(以上、抜粋・原文のまま)と記載されています。
上記抜粋文章での「合格者」とは、「科目合格者」ではなく、「最終合格者」のことをさしています。

☆「高卒認定試験最終合格」によって得られる主なもの。
○大学に進学できる。
○短期大学に進学できる。
○高卒が条件である専門学校に進学できる。
○公務員はじめ、受験資格が高卒である国家試験等を受験できる。
○就職時に、高卒以上が募集条件の会社へ応募できる。
●「学歴としての高校卒業にはならない」が「試験最終合格者は、高校卒業者と同等以上の学力がある」と文部科学省が公的に認定し、請求によって「合格証明書」を発行してもらうことができる。

☆「高校卒業」によって得られる主なもの。
○大学に進学できる。
○短期大学に進学できる。
○高卒が条件である専門学校に進学できる。
○公務員はじめ、受験資格が高卒である国家試験等を受験できる。
○就職時に、高卒以上が募集条件の会社へ応募できる。
●全日制、定時制、通信制にかかわらず、卒業したら「学歴として高校卒業」資格を取得でき、請求によって卒業した高校から「卒業証明書」等を発行してもらうことができる。

高認試験合格と高校卒業を見比べると○の項目は同じです。
 上記5に関しては、1号でもふれましたが、そもそも内容的にはほとんど変わ
っていない「大学入学資格検定」を「高等学校卒業程度認定試験」にわざわざ
名称変更した理由の1つが「合格者は高等学校卒業者と同等以上の学力がある」
ことを名称からもわかりやすくするためであり「文部科学省は、世の中や企業等に<合格者は高校卒業者と同等以上である>ことを積極的に認知活動する。」
とされています。

中学卒業者、高校中退者が、「高卒認定試験を受けようかどうしようか?」と迷っている原因の一つが、上記●の違いだと思います。
現在の日本では「全日制、定時制、通信制のいずれかの高校に3年以上在学して卒業」しなければ「学歴として高校卒業」の資格を得ることはできません。
それでは今後「高卒認定試験最終合格者に学歴としての高卒資格が与えられる」可能性はあるのでしょうか? 現時点では、その可能性は低いと思われます。

「高卒認定試験最終合格者に学歴としての高卒資格を与えず、あくまで<高校卒業者と同等以上であると、文部科学省が公的に認定する>」という形にした理由
「高卒認定試験最終合格者に、高校卒業者と同一の(学歴としての高卒資格)を与えてしまうと、進路や価値観が多様化しているのが現在です。
高校には進学しないで高卒認定試験最終合格によって高卒資格獲得を目指す人達が増えることが予想されます。
そうなってしまうと定員を確保できずに経営危機に陥ってしまう高校が出てくる可能性がある」という切実な事情があるからです。

他の部分では高校卒業者と同等の可能性を与えながらも「高卒認定試験最終合格者には学歴としての高卒資格は与えない」ということは、高校関係者にとっては最後の砦のような位置付けにさえなっています。
結局「高卒認定試験最終合格者は学歴としての高卒資格は与えられないが、国(文部科学省)が高校卒業者と同等以上であることを認定し、それ以外は高校卒業者と同じものを得られる」ということになります。

そして、「高卒認定試験最終合格でも価値がある」か「学歴としての高卒資格が得られないのならダメ」かは、当人が最終的に何をめざしているかによって変わってきます。
自分なりに納得しておかないと「高校には行っていないが、高卒認定試験も受験しない。そうこうするうちに中学卒業・高校中退のまま数年が経過し貴重な時間を無駄にした」という状態が続いていくことになります。
「貴重な時間を無駄にせず、思い立ったら少しでも早いほうがいい」ことの重
現在の日本社会では何かをしたいと思ったときにいわゆる「年齢制限」と「学歴」いう壁に直面する場合があることにも関係してきます。 

あくまでも「学歴としての高卒資格」をめざす場合は、
☆「全日制、定時制、通信制のいずれかの高校に3年以上在学して卒業する」しか方法はありません。
●最終学歴を高卒よりも上にする方法
☆「まず、高卒認定試験に最終合格し、その後、専門学校・短大・大学・大学院等に進学する」という選択肢もあります。


 

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